awsのcli運用による業務効率化を実現

awsはAmazonが提供するクラウドサービスです。様々な基幹システムと連動させることができるなどメリットが多く、awsはたくさんの企業で導入されています。導入目的を達成したと考える企業が多い中、cliツールを利用する事でawsを更に活用することができます。
cli運用を導入すると毎日行うルーチン作業の自動化やaws運用マニュアルの作成の軽減などに寄与します。大幅な工数やコスト削減を実現できるcliの魅力について紹介します。
awsのcliとは
awsとはAmazonが提供するクラウドサービスで、今や大企業も利用するメジャーなクラウドサービスの一つです。操作が簡単であることと汎用性が高いのがawsの最大の特徴で、API連携を利用すれば様々なシステム連携を構築することが可能です。
外出時でも社内ネットワークと同じような感覚で利用できるとともに、社内の既存システムとの連携もスムーズに行えるためコストパフォーマンスにも優れているクラウドサービスです。awsの設定は主にブラウザを用いて操作することが一般的ですが、手動で操作する必要があるなど使い慣れた人ほど不便に感じることも少なくありません。
そこで活用できるのがawsのcliと呼ばれるサービスです。cliとはコマンドラインインターフェイスの略でawsの様々なサービスをコマンドラインで管理することができるツールです。単にawsを制御するだけでなく、スクリプトを活用することで自動化にも寄与します。
Pythonを利用する簡単なスクリプトなので、初心者でも扱いやすいのが特徴です。インストールはawsのcliを端末に入れるだけという手軽さで、デスクトップのファイルを格納するなどブラウザを用いて作業していた項目をコマンドライン経由で操作できるようになります。
慣れてしまえばブラウザを活用するより効率的に作業を行う事ができ、工数削減などを実現させることも可能です。
awsのcli運用をするメリット

cliを用いるメリットは、自動化させたり、awsと各種サービスなどを連携させる事です。単にブラウザでも行っている操作をコマンドラインに置き換えるだけであればあまりメリットを感じることはありませんが、毎日のルーチン業務などを自動化させたりすることを想定している場合には恩恵を受けることになります。
自動化させる対象は一定のルールに従って繰り返し行う作業であることが条件となりますが、企業において毎日、毎月など一定のスパンで行うルーチン作業は少なくありません。一つ一つの作業は人の手を介して行われるため人件費がかかりますが、これをawsのcliに置き換えることで常に正確に作業を開始してくれるため、手動で行うより安心感があります。
自動化できる作業は表向きの作業だけとはかぎりません。awsを利用している場合にはセキュリティ対策などのためにログを保管しているケースがあります。このログデータは容量を圧迫してしまうことにもなるため定期的に圧縮して保管しておくことが望ましい方法です。
定期的に手作業で行う圧縮作業もcliを用いれば自動化させることができます。日付指定だけでなく一定の容量以上になった際といった条件を付与して起動させることも可能です。また、従量課金であるEC2のインスタンスは常時立ち上げておくとコストの無駄遣いになりますが、条件を付与して起動と終了を自動化させることでコスト削減に寄与させることも可能です。
awsのcliを利用するための準備
awsのcliを利用するには、普段日常的に利用している端末にcliをインストールするだけです。専用のIAMユーザーを作成し、アクセスキーを入力するだけでいつでも利用開始できます。awsサーバー以外の端末から接続させることができるのが魅力で、外出先などからスクリプト操作を行い処理を実行させる使い方も可能です。
誰でも利用可能ですが、現実的にはシステム管理者など一定の権限を有している人の利用になるため、テレワークなどシステム管理者の勤務環境に左右されることなくcliを活用できるのもメリットです。また、EC2のインスタンス上からもcliを操作する事が可能です。
アクセスキーを使わずにIAMロールを作成してインスタンスへ割り当てる方法が一般的です。アクセスキーを利用しないため、アクセスキー流出といったセキュリティリスクを抑える事ができるため安心です。簡単なコンフィグ設定を初回に行う必要がありますが、一度限りの設定なので日常的な工数負担にはなりません。
AmazonでもEC2のインスタンス上からcliを操作することを推奨しています。
awsのcliの特徴

cliを活用することで組織におけるawsの管理工数を削減できるメリットがあります。ブラウザ上での操作は親しみがあり簡単ですが、操作手順をマニュアル化するには大変な工数がかかります。常に管理者が一人であれば良いのですが、大企業になれば複数名や組織単位で管理することも珍しくありません。
管理用のマニュアルは常に最新版に更新しなければならないため、更新作業などメンテナンスの工数も膨大です。文字だけの表現ではわかりにくいためキャプチャなどを活用してマニュアルを作成するとマニュアルの容量も大きくなりがちです。
しかしcliはスクリプトがあれば誰でも同じ作業を行う事ができます。記録として残しておくのもスクリプト記述だけになるため、マニュアルもシンプルに仕上げることができます。また、cliは初心者に敷居が高いと思われがちですが、実際の操作面では初心者向けの機能を有しています。
ブラウザ操作ではエラーが発生したときの原因究明がとても困難です。原因究明を行うにはそれなりの経験が必要になってきます。しかしcliは、エラーメッセージとともに詳細なエラー文を表示してくれる機能があります。
初心者でも何が間違っているのか、どの部分でエラーが発生しているのかを明確に即時に掴むことができます。
awsのcli導入のターゲット
cliはawsを使いこなす上では必要不可欠なツールになっています。毎日のルーチン作業が多く、工数が負荷になっている企業などは積極的にcliを導入して効率化を図るのがおすすめです。クラウドを駆使していろんな事を実現させたいと考えている企業も、cliを導入することでスクリプト一つで他の基幹システムとの連動なども可能になります。
またブラウザでは実行できない事もcliでは実現できるメリットもあり、細かいオプションやパラメータを設定して各サービスの操作を考えている企業にはcliがベストな選択肢です。常に新しい機能が追加されているため、awsを進化させていきたいと考えている企業には是非導入してほしいツールの一つです。
セキュリティ面もしっかりしているため、企業におけるリスク管理の問題も難なくクリアすることができます。cliを利用する事でawsの価値をワンランクアップさせることが可能になります。
awsのcliでクラウド運用のステップアップ
aws機能を使いこなしたいと考えている企業におすすめなのがcliです。スクリプトを記述するだけでルーチン業務などを自動化させることができる便利ツールです。毎日の作業工数をcliが担う事で大幅なコスト削減を実現させることが可能です。
ブラウザではできない詳細な設定もcliであれば可能であるため、awsの新機能を使ってみたいと考えている好奇心旺盛な企業には特におすすめです。
参考(CloudCREW)http://managed.gmocloud.com/managed/